市指定文化財 木造阿弥陀如来および両脇侍像
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像高中尊35.5cm、観音44.5cm、勢至46.3cm。中尊は定印、両脇侍は腰を屈して上半身を前に傾け、観音は前方に出す両手に蓮台を捧げ、勢至は合掌する姿で、両脇侍の形制は来迎の弥陀三尊の典型的な形である。中尊の弥陀坐像は躯幹部を一材から木取りし、小像のためか内刳りも施さず、ただ面部を割って玉眼を入れている。両脇侍はだいたい前後の二材を寄せてつくり、面部を割って玉眼を入れる。その若やいだ目鼻だちといい、条帛や裳の大ぶりで著しくにぎやかな衣文の彫法は、14世紀の来迎弥陀三尊の典型的な形制を示している。この三尊は元来一具のものと考えて差しつかえないようである。
その場合は、現在定印になっている手は来迎印を結ぶ坐像であったろう。中央の躯幹部を除くすべての矧木が後補のものと替っている。

名称
木造阿弥陀如来および両脇侍像
(モクゾウアミダニョライオヨビリョウキョウジゾウ)

文化財区分
市指定文化財

種別
彫刻

時代
室町

員数
3躯

管理者
加納院(カノウイン)

地区
大里西

所在地
稲沢市増田南町

指定・登録日
昭和55年11月1日指定