市指定文化財 白色陶質土器
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昭和52年8月、国府宮宗形町から出土したもので、『日本紀略』天徳三年の条にみえる新鋳銭を諸社寺へ奉納したものに相当し、おそらく椀を蓋とした細頸瓶が意識的に埋置されたものと考えられ、これら一括遺物は乾元大宝が新鋳された958年をそれほど下らない時期のものと認められる。細頸瓶は器高13.5cm、胴径13.5cm、口径6.1cm、底部は回転へラ仕上げの平底である。椀は器高6.8cm、糸切り底に外反する高い高台がつく。乾元大宝は外径1.93cmから2.16cm、完形品が14枚あり、破片の量から元来は16枚前後と考えられる。ムクロジの種子は径1cm前後で、食用または石鹸として用いられた。

名称
白色陶質土器(ハクショクトウシツドキ)

文化財区分
市指定文化財

種別
考古資料

時代
平安

員数
1括

管理者
教育委員会(キョウイクイインカイ)

地区
稲沢

所在地
稲沢市稲府町

指定・登録日
昭和54年11月1日指定