市指定文化財 鉄造大鳴鈴
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総高8.2cm、最大径8.9cm。旧正月13日の儺追神事には、早朝大榊に尾張国を代表する四社の秘符と木刀、大鳴鈴を結びつけて鉄鉾が調ぜられるが、これがその大鳴鈴の古品で、神宝として伝えられてきた。鍛鉄製の鈴で、上下別々に制作し、中央の条帯部分で上部を被せ継いでいる。釣金具は頂上に孔を穿って差し込み、蝋付けを行っている。唇の両端には丸形を2個横に並べた葉芽形を透すが、これが殆んど唯一の事例であり、恐らく鈴に通有である猪の目型の変形とみるべきであろう。製作時期は明らかでないが、薄手に仕上げた鍛鉄技法は秀抜であり、鍛鉄技法が盛行するようになった鎌倉時代以降のものと想定される。

名称
鉄造大鳴鈴(テツゾウオオナルスズ)

文化財区分
市指定文化財

種別
工芸品

時代
室町

員数
1口

管理者
尾張大国霊神社(オワリオオクニタマジンジャ)

地区
小正

所在地
稲沢市国府宮一丁目

指定・登録日
昭和54年11月1日指定